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どんなリスクが考えられる?

中絶のリスク

かつては命にかかわることもあった中絶手術ですが、医療技術、医薬品、器具の発展とともに、最近は中絶手術による体への影響やリスクは低くなってきています

しかし、たとえ妊娠初期であっても手術を行う以上、体へのリスクが全くないとは言い切れません。拡張器が子宮入口を傷つけることで習慣性流産になったり、中絶後に子宮や卵管が炎症を起こしたり、子宮に穴が開くといったトラブルで子宮外妊娠・不妊症を引き起こすことも。

痛みや出血など、中絶手術後のリスクについて考える

中絶手術は子宮内のもの全てを取り除く訳ではなく、残った内膜などは術後の子宮収縮により排出されます。このときに出血と痛みが伴いますが、数日で出血量も少なくなります。

出血のリスクを抑えるには、術後はできるだけ安静にすることが重要。運動や長時間の立ち仕事、重い荷物を持つといった行動は出血を悪化させる原因となるため、極力控えるようにしましょう。

痛みに関しては、麻酔をするので中絶手術中の痛みはありません。ただ、術後1週間くらいは子宮収縮のため、月経痛のような痛みを感じることが多くなっています。つらい場合は鎮痛剤で抑えることが可能です。

しかし、いつまでも出血や痛みがある場合は、排出されるはずの組織が子宮内に残っていたり、子宮に傷がついている可能性もあるので、病院で診察を受けることをおすすめします。

中絶手術が身体に与える影響

※ここで紹介しているのは、あくまで「可能性がある」という内容です。

感染

手術の影響、手術後の不摂生、性交渉などで、感染症にかかることがあります。24時間以上継続する発熱や、39℃以上の高熱が見られる場合は、治療が必要とされる感染症の疑いアリ。早期に治療しないと不妊症の原因となることもあるので、くれぐれも注意しましょう。

胎児の一部が残る

中絶は見えない部分を手術するので、胎児や胎盤の一部が残ってしまうことがあります。薬を飲んでも痛みが消えない、出血が3週間以上続く、お腹を押さえたときに痛みを感じる、発熱があるといった場合は要注意。中絶手術が不完全であった恐れがあるため、すぐに受診しましょう。

続発性不妊症

過去に妊娠・出産の経験があるが、それ以降妊娠しない状態を「続発性不妊症」と呼びます。続発性不妊症にはいくつかの原因が考えられますが、中絶手術の副作用であるケースが多くなっています。

子宮外妊娠

中絶手術時の傷や癒着が原因となって卵管が炎症を起こしたりすると、卵管が狭くなって受精卵が子宮まで届かなくなり、卵管内に着床してしまうことがあります。これが子宮外妊娠です。中絶手術を何度も受けている人や、卵管などの周囲組織の手術経験者に多く見られます。

流産・早産

流産・早産の原因としてよく見られる症状が、子宮頚管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)です。中絶手術のときに頸管をムリに広げたことで収縮力が損なわれ、流産や早産を起こしやすくなります。

月経異常

中絶でホルモンバランスが崩れると、無月経・月経困難症・月経不順・おりもの変化といった異常が起きることもあります。長く続く場合は不妊症の原因となることもあるため、不安があれば手術を受けた病院で相談してみると良いでしょう。

アッシャーマン症候群、子宮穿孔

日本ではほとんど報告されていませんが、中絶後にアッシャーマン症候群を発症する可能性があることを覚えておく必要があります。アッシャーマン症候群とは「子宮腔内癒着症」のことで、月経の際に排出されるべき子宮内膜が癒着のため剥がれなくなった状態です。

無月経になったり、出血が減少したりしますが、癒着のために本来子宮頸を通って排出されるはずの血が卵管を通って排出されることになると、激痛が生じることもあります。アッシャーマン症候群の原因としては、中絶のための掻爬手術を行なう際、子宮内部を傷づけてしまうことが考えられます。

傷ついた部分は自然に治癒しますが、その際に瘡痕化して、子宮の壁同士をくっつけてしまうのです。術後にきちんと抗生物質が処方されたり、そもそも傷がつかないように手術したりすれば、防ぐことができます。

掻爬手術により傷が付く程度ならまだしも、子宮壁に穴が開く(子宮穿孔)ようなことになると大変です。経験の浅い医師による手術では起こり得る可能性がありますので、注意しましょう。

アッシャーマン症候群の治療のための手術で、子宮穿孔になるケースもあります。日本ではほとんど聞きませんが、やはりリスクの一つとして覚えておきましょう。

生理不順

妊娠中絶手術をすると通常、1ヶ月から1ヶ月半ほど経ってから生理が来ます。中絶する前までは順調な周期で生理が来ていた女性であっても、術後は生理周期が乱れることがほとんどです。

2~3ヶ月、場合によっては数ヶ月サイクルが乱れるということもあるようです。働いている人にとっては大変ではありますが、自然に生理が来るまではできるだけ安静にするように心がけましょう。

もしも2ヶ月経っても生理が来ないなら、もう一度産婦人科で診てもらうことをおすすめします。生理のサイクルが乱れる原因としては、ストレスも大きな要素を占めます。

中絶手術によって無理やり身体のサイクルを変えることも大きな負担ですが、やはり中絶したことによる精神的なダメージが、その後の生理のサイクルにも影響するようです。

生理不順の期間はセックスを控えておくのが賢明です。中絶後出血が止まり、痛みもなければセックスすることは可能ですが、身体に負担をかけることになります。自然に生理が来て終わるまでは、しっかり身体を休ませましょう。

中絶手術が心へ与える影響

中絶が心に与える影響

約20%の中絶経験者がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいます。とくに中絶が原因である場合はPASS(人工中絶手術後ストレス障害)と呼び、主な症状は過剰反応・侵害行為・抑圧に分類されます。

過剰反応

急に汗をかいたり、脈拍が上がるといったパニック障害に似た症状が見られることがあります。また、驚きの表現が過剰になる、集中力がなくなる、突然怒りが爆発する、攻撃的行動をとる、睡眠障害に陥るといったケースも。

侵害行為

中絶手術のことや赤ちゃんのことを思い出したり(フラッシュバック)、悪夢を見たりすることがあります。また、中絶した日や赤ちゃんの出産予定日になると強い悲しみに襲われるなど、命日発作と呼ばれるうつ状態に陥ることもあるようです。

抑圧

中絶の記憶を呼び覚まさせないよう、自身の行動パターンを変えること。中絶に関わった人たちとの交流を断つ、子どもを避ける、物事への関心や意欲がなくなる、といった症状が見られます。なかにはアルコールや麻薬中毒、自殺・自虐に及ぶこともあります。

中絶後遺症候群

中絶手術はどんな理由があるにせよ、多かれ少なかれ女性に精神的なダメージも及ぼします。中絶後遺症候群とは、中絶手術によって受けた精神的ショックから引き起こされる、様々な症状の総称です。

特に自責の念を感じる女性が多く、強いストレスとなります。落ち込んでしまう、涙が止まらなくなる、それまで楽しんでいたことを楽しめなくなる、などの様々な症状が起こり得ます。神経障害や睡眠障害を発症するケースも多くあります。

中絶したショックがどのような形で表われるのかは人それぞれですが、精神的に不安定になるという共通点があります。自分や家族に対して攻撃的になってしまう人もいれば、悪夢にうなされるという人もいます。

中絶後遺症候群かもしれないと感じたら、メンタルヘルスの専門家に助けを求めるのが賢明でしょう。特に本人が望まないにも関わらず、何らかの理由で中絶手術に踏み切った場合は、精神的な回復までに長い時間がかかります。

中絶後遺症候群は通常のメンタルヘルス疾患と症状が似ていますが、原因が違います。以前に落ち込んだ時に行なっていたのと同じ方法では、上手く対処できないかもしれません。

特に自責の念が強い場合はカウンセリングが有効ですから、早めに心療内科を受診することをおすすめします。家族やパートナーが理解を示すことも大切です。

鬱、不眠、パニック障害など

中絶後遺症候群の症状が進むと、鬱病や不眠症、パニック障害を発症することもあります。赤ちゃんの命を奪ってしまった罪悪感が中々消えず、そうしたことばかり考えるようになってしまうと、鬱病になることは多々あります。

何をしていても気分が落ち込んでいる、食欲がない、以前楽しんでいた趣味を楽しむことができない、などの状態になっているなら要注意です。鬱病は重症化すると自殺願望にまで発展することがあり、命にかかわる危険があります。

中絶手術後2週間ほど経っても気持ちの整理がつかないようなら、早めにカウンセラーに相談しましょう。中絶したことからくる自責の念が強いあまり、夜眠れなくなってしまうという女性も珍しくありません。

不眠症になれば、どんどん体調が崩れていきます。この場合も、早めに心療内科を受診し、睡眠導入剤など適切な薬を処方してもらいましょう。

精神的ダメージが強いと、パニック障害を発症することもあります。中絶したことを思い出したり、赤ちゃんの命について考えたりすると、突然のめまい、ふるえ、息苦しさに襲われるなら、パニック障害の可能性が高いと考えてよいでしょう。

パニック障害は、日常のちょっとしたことがきっかけで引き起こされることもあります。激しい動悸やふるえなどが周期的に発症するなら、やはり心療内科で診てもらうのが賢明です。

中絶手術は決して難しい手術ではありませんが、手術である以上さまざまなリスクが伴います。極力リスクを負わないためにも、病院選びはとても重要だといえるでしょう。

このサイトでは、横浜市内で中絶手術を行っているクリニックを15院紹介しています。しっかりと理解した上で、自分に合ったクリニックを選んでください。

“土曜の夕方&日曜” でも中絶の相談ができる横浜のクリニック3院

聖マリアクリニック

営業時間
土:19時まで
日:12時まで(本院以外)
最寄り駅
「東戸塚駅」「横浜駅」「センター北駅」「戸塚駅」「上大岡駅」
電話番号
045-828-4892

綱島ゆめみ産婦人科

営業時間
土:18時30分まで
日:18時30分まで
最寄り駅
東横線
「綱島駅」
電話番号
050-1807-0053

本牧レディスクリニック

営業時間
土:18時まで
日:13時まで(第1,2,4のみ)
最寄り駅
根岸線
「根岸駅」
電話番号
045-628-3077

※2023年4月時点の調査情報を元にしています。

横浜で

土・日に診療可能な
中絶手術対応クリニック

         

聖マリアクリニック

横浜市内に4院・分割払いもできる

最寄り駅
「東戸塚駅」
横浜駅・センター北駅・戸塚駅・上大岡駅に分院あり
※タクシーチケット提供
診療時間
10:00~13:30 15:30~19:00 (月~土曜日)
9:00~12:00(日曜日)
手術費用
初期:11万円~(税抜)

病院の公式サイトへ

045-828-4892
本院へ電話をかける

045-440-2800
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045-860-0321
戸塚分院へ電話をかける

045-345-1600
上大岡院へ電話をかける

綱島ゆめみ産婦人科

               

ホワイトと木目を基調とした落ち着ける院内

最寄り駅
藤が丘駅
診療時間
                 
9:00~12:30
15:00~18:30(定休日なし)
※14:30~17:00の日もあり
手術費用
該当する情報を発見できませんでした。

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050-1807-0053
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本牧レディスクリニック

               

妊娠12週未満までなら日帰り可能

最寄り駅
根岸駅
診療時間
                 
9:30~13:00(月曜日、水~土曜日、第1,2,4日曜日)
15:00~18:30(月曜日、水~土曜日)
手術費用
術前検査や術後診察を含めて総額でおよそ15万円から20万円程度

病院の公式サイトへ

045-628-3077
へ電話をかける

※2023年4月14日時点、「横浜 中絶」とGoogle検索して5ページ目までに表示された、横浜市内にある33クリニックを調査。土曜日の夕方(17時~19時の間に受付)と日曜日に診療を受け付けている3クリニックを選定しました。

【中絶の費用について】
中絶手術の平均的な費用は、初期中絶で10~15万円、中期中絶で15万円~30万円と言われています。
もちろん、母体の状態やクリニックによって費用は変動しますので、一度問い合わせてみることをおすすめします。